・箱の注文 その1
以前、箱の売買という記事を書きましたが…。
私が箱を買うのは、裸の商品に保管・販売のため付ける場合か、作物物の箱がなくなっている(あるいは破損した)ときに、改めて箱書してもらう場合のいずれか。雰囲気の良い品に合わせて古い箱を探す場合もありますが、大抵の場合は新品の桐箱を注文ることになります。
ただ、木の箱とは言えこれが結構高い…。お寿司同様に並とか上とか特上があって、良い物はソコソコするのです。と言って、作家に箱書をお願いする場合「安物」というわけにもいきませんし、高額の古陶磁器が普通の箱に入っていては見栄えがしません。結局、ソコソコ良い物を注文することになりますが、私のような末端古美術商の頼む箱でも結構な金額になってしまうのです。
箱を安く買おうとするなら、注文ではなく古美術商の会でたまに売られる既成の箱や、大型の骨董市へ出店している箱の専門店~積み上げられた箱の中から選ぶという方法もあります。
ただ、既製品から欲しいサイズの箱を探すのは、なかなか難しいでしょうか? 品物の形状は千差万別ですし、サイズを頭に入れていても、実際に買う段階で迷ってしまうケースがほとんどでしょう。品物に布や梱包材を巻く場合、本体サイズが一回り大きくなりますので、ある程度のゆとりも計算に入れなければなりません。それに加え、並や上と言った箱のレベルも考えなければならないとすると、選択の余地はかなり狭くなります。
というわけで、私が箱を買う際はほとんどオーダーということになりますが、以前こんな失敗がありました…。
※その2に続きます
« 箱の注文 その2 |
美術売買 TOPページへ
| 2周年 »
次の記事を読まれる前に、是非コメントをお寄せ下さい。
『美術売買 骨董・コンテンポラリーを中心に』では、皆様からのコメントをお待ちしております。
記事を読まれてのご感想は勿論、古美術品収集や現代美術にまつわる話、美術品売買のエピソードなどがありましたら是非ご投稿下さい。※コメントは承認制です。表示まで、お時間がかかる場合がございます