・ティッシュ5箱で…

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 今回は、骨董・現代美術の話ではありません。久々の「駄コラム」にお付き合い下さい。先日、某ホームセンターにティッシュを買いに行きました。5箱で198円…。

 ただ、5箱198円と言ってもそれだけで安いかどうかわかりません。ティッシュは「160組」とか「200組」とか、同じ1箱でも内容量が違うのです。広告の品は「200組」だったのですが、最近は値上がっているせいもあり組数の少ないものをよく見かるようになりました。同じ5箱組でも、160組のものを買ってしまったら200組の4箱分にしかなりません。

 ホームセンターに入ると、入り口付近にティッシュの山が置いてあります。買おうと思って手を伸ばすと、そこにあるのは160組198円の安売りじゃないティッシュ…。その隣~奥の方にチラシで見た200組198円の品が並んで置かれています。「何だか引っ掛けるような売り方だなぁ~」と思いましたが、後で母にその話をしたところスーパーやホームセンターでは「よくあること」なんだとか? 例えば烏龍茶が安売りされる場合、店頭に積まれる烏龍茶は別のメーカー~通常価格の品で、売り出し商品は中の通路にひっそり置かれていたりするケースがあるそうです。大手スーパーでも日常的にこういった売り方がされるので、いつも気をつけているとのことでした。

 さて、広告に出ていた200組のティッシュと、ついでに買った他の商品を手にレジへと並びましたが、1人挟んで私の前にいる老夫婦が160組のティッシュを抱えています。売り出し品は「お1人様2点」。手にしているのは夫婦で2つずつ計4つ…。間違えて買っているのは明らかでした。ティッシュは、このレジを通った所~比較的近い場所に置かれています。もしこの老夫婦が私のすぐ隣に居て、精算まで時間があったなら人見知りの私でも多分教えてあげられたでしょう。が、他のお客さん1人を挟んで、もうレジで精算する直前。声を掛けてあげようか、どうしようか…。「オバチャン、そっちは160組だよ~」。

 ついにその言葉が出ず、老夫婦は160組×5のティッシュを4つ抱えて店の外へと出て行きました。何ということのない、どうでもいいような日常の出来事ですが、私は開店早々安売りのティッシュを買いにきたこの老夫婦が少し気の毒に思えたというか、声を掛けなかったことをちょっと悔やんでいます。と同時に、値札や箱の側面に「160組」と書いてあっても間違って買ってしまう人がいることに、改めて考えさせられるような気もしました。美術・骨董品にはその価値は勿論、真贋も書いてあるわけではありせん。買う側の注意力も必要ではあるのですが、商品の配置や価格の付け方、丁寧な説明など、売り手の責任も当然ながら大きいなと再認識したのでした。

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