・骨董トワイライトゾーン その1
ずいぶん以前の記事で、スーパーマーケットと骨董屋さんが合体したお店の話を書きました。そして今回も、仲の良い友人とのドライブ中に凄いお店を発見してしまったのです…。
ドライブと言っても、特に目的地はありません。ただ、ある場所を見つけては車を停めて覗くのが、一つの目的のようなものになっていました。そう、「リサイクルショップ」です。
※現在『裏美術売買』に「リサイクル定期通信」を連載中です。
私は美術・骨董品。友人は楽器。勿論、お互いショップで拾うことを仕事にしているわけではなく、あくまで休みの日のお遊びではありますが、面白い品や拾い物を発見する場合もあり、趣味だけではなく実益を兼ねてくれることも結構あったのです。
その日もある場所で「リサイクル」の看板を見つけたため、早速私達は店内へ。が、その大きなショップは普通のリサイクルと違い、いわゆる「店舗用」「業務用」の専門的なお店でした。置かれているのは、大型機械や厨房機器、店舗用の備品ばかり…。
それでも、何が落ちているかわからないのがこういうショップの面白いところ。実際、入ってすぐの所に何点かの絵画と食器の山がありました。食器は飲食店などの備品、絵画は引き取られる前のお店に飾られていたものでしょう。パッと見、それらの中に良い物はないようでしたが、さらに店内を探索するべく奥へと向かいます。
ところが、このリサイクルショップ。広い店内中、商品で溢れかえっているのです。積まれた品物が崩れ落ちていたり、大型機械が通路を塞いでいたり。商品を乗り越え(踏んづけ)、狭い通路をかき分け…。「分け入っても分け入っても品の山」というか、店内はさながら「フィールドアスレチック状態」と化していました。しばらくすると、友人が行方不明に。「おーい、どこ行っちゃったぁ?」「ここだよぉ~。狭いとこ入って、機械の裏~」。相手からするとこちらが行方不明なのでしょうが、大量にモノがある上に背の高い機械が多いため、大人でも視界から消えてしまうのです。
やっとのことで店内を見回りましたが、予想通り私や友人の欲しい物はありませんでした。ただ、それも想定の範囲内。目的の品などそう簡単に見つかりませんし、こうやってお店に入り品物を探すこと自体が一つの楽しみなのです。
さて、このお店が冒頭に書いた「凄いお店」かというと、そうではありません。今回の記事で書きたかったのは、この近くにひっそりと佇む「一見普通のお店」なのです、が…。
※その2に続きます
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