・東京 上野→秋葉原 その4
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不忍池の反対側に出た私は、以前から見学したいと思っていたある場所へ向かいました。
この辺り。遊びで、あるいは仕事で何度も訪れています。横山大観記念館などもありますし、すぐ近くには比較的有名な古美術商の交換会もあるのです。しかし、一度も入ったことのない場所がありました。
旧岩崎邸。三菱の創設者~岩崎家の邸宅です。代表的な西洋木造建築で東京の観光名所に数えられているだけに、訪れたことのある方も多いことでしょう。ただ、それだけにバスツアー等のコースにもなっていて混雑が心配。ダリ展でエラい目に遭っている私は、少し心配しつつ向かったのですが…。
幸いにも、観光客は少ない様子。どうやら、ここはノンビリと見学できそうです。邸内には西洋陶磁器が少し展示されている程度で、美術品そのものがたくさん置かれているわけではありません。が、当時そのままの建物に入る、生活や文化を知るというのは、モノを見る上で大きくプラスになることだと思います。モノではなく、「暮らしぶり」を見るというのでしょうか? 生活動線や室内への光の入り方、あるいは部屋の造りや備品を意識しながら見ておくのは大切なことでしょう。品物を見る際、美術・骨董品自体の知識しかない場合と「その周囲にあるもの」を知っている場合では、見え方の深さが違ってくるように思うのです。その時代を頭に思い浮かべることで、品物からロマンティックなストーリーを想像する…、ということではなく、客観的に「モノが時代と合っているかどうか」「モノが当時の流行やニーズ、用途と合っているかどうか」という点を判別しやすくなるということなのかもしれません。 さて、見学を終えた私は秋葉原へと歩きます。パソコン関連の消耗品を買った後、ヨドバシカメラへ。ずいぶんと入り口が騒がしい様子でしたが、この日は携帯電話の番号ポータビリティ制移行直後ということもあって、どの会社も懸命のアピール合戦を繰り広げていました。
というわけで、何ということのない話を4回も載せてしまいましたが、次回からは通常の美術・骨董系記事に戻る予定(?)です。
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