・浅草

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 今回は「駄コラム」です。骨董の話ではありませんが、よろしければお付き合い下さい。先日、浅草に行ってきました。

 私の家から浅草は、電車で行くと結構近いところにあります。が、すぐ近くの上野へ行く機会は多いものの、浅草へ行く機会はほとんどありませんでした。

 実際、浅草駅で降りるのは十数年ぶりのこと。正直言うと、あまり用がないというか行く場所がないのです。観光名所で見所も多いとは思うのですが、東京の真ん中から近い場所にあるにもかかわらず「ちょっと外れた所」という印象も受けます。

 今回浅草へ行ったのは、仕事ではなく東洋館で演芸を観るためでした。東洋館の前身は、かの有名な「フランス座」。今では専門の演芸場になっていますが、渥美清さん、ビートたけしさんらを輩出した名門です。

 ある方からチケットをいただき友人と行ったのですが、演芸を観に行くのは初めて。15分くらいの持ち時間で、次々と演者が登場してきます。漫談・漫才、手品に曲芸…。ネタに関しては、客層に合わせて「お年寄り向け」と言いましょうか? ごく単純かつ直線的なネタが多く、会場は爆笑だったものの私が声を出して笑う機会はありませんでした。

 しかし、笑わなかったと言ってもつまらなかった訳ではありません。次々と出てくる演者の出し物を楽しんだというか、その話芸や演芸場そのものの雰囲気を十分満喫しました。3時間くらいでしたが、時の経つのが早く感じられたほどです。

 トリは内海桂子師匠。非常にお元気というか、肌のツヤが良いのに驚きました。プロ中のプロですから私ごときがこんなことを書くのも失礼ですが、しゃべりも明瞭でお声も非常によく通ります。都々逸から日本舞踊と私からすれば正直世代の離れた出し物ではありましたが、何となく古くからの香りを残している本来の「芸」というか、とても良いものを観た気がしました。美術・骨董品のように形のあるものでも、演芸や音楽など形の無いものでも、「本物」というのは人を惹きつける魅力を持っています。

 帰りは、目立たない場所にある浅草の洋食屋さんで食事。浅草で「下町の洋食屋さん」というお店は、観光地のせいか正直どこも「高い」です。しかし、一緒に行った友人と演芸の話をしつつ食べた洋食の味はなかなかのものでした。

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コメント

私はまだ演劇という物を観た事がないんです。
機会があったら一度観てみたいですね。

 私も生で観る機会はなかったんですが、何となく「骨董的」な雰囲気が漂っていたような気がします。

 浅草ならではでしょうか…。

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