・用途不明

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 骨董品を数多く見ていると、たまに「用途のわからない物」を見掛けることがあります。一体どうやって使うのか、何に使っていたのか…。

 もっとも、骨董のみならず現代製品でも用途不明の品を見ることはあるでしょう。キッチン用品に文房具。知らない商品を目にする機会は、よくあることなのかもしれません。

 先日、ある方からちょっとした贈り物をいただいたのですが、これが私にとっては「?」な品でした。いや、パッと見でよくわからない道具というのではなく、物は何の変哲もない革製ポーチというかケースなのです。ところが、やたら小くて長さ10cm弱、幅・奥行きとも2cm程度。一体何を入れるのか…。

 まあ、爪切りとかライター(タバコは吸いませんが)とか、入れたい物を入れれば良いのでしょう。それでも、実際使うとして入れる物が見当たりません。印鑑を入れるにしてもちょっと中途半端なサイズですし、わざわざケースの中に入れるべき適当な品が思い浮かばないのです。   

 しかも、製品自体は「ちゃんとしている」というのでしょうか? 本皮製品ですし、ピシッとした外箱に入っていてどうも用途というか本来入れるべき対象物がありそう。箱にそれが書いていないので何かはわかりませんが、しばらくの間、私はそれを考えていました。

 が、どうしてもわからず、後日その品をプレゼントしてくれた方に聞いてみたのです。すると、返ってきた答えは何と「ガム」。そう、この本皮ケース。ガムを入れる専用ケースだったのです…。私が知らなかっただけかもしれませんが、世の中そんな必要のない…ではなく、シャレた品なんてあるんですねぇ。

 ちなみに、この「ガムケース」、外箱の横についている商品管理シールを見ると「2470」。どうやら2470円するようです。先程書いたように製品自体は本皮製のしっかりした物なのですが、結構しますね。ガムを入れる機会はなさそうですので、他に何か使い道がないか考えているところです。

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