・使い道いろいろ
外国の商品を本来の利用法とは別の用途で使う~日用品として楽しむことはよくありますが、面白い使い方をされた日本の品物について話を2つ…。
古い着物や帯は骨董市によく出てくる商品ですが、先日アメリカでアンティークの仕入れをやっている方が新古品の帯をたくさん買っていました。「どうするんですか?」と聞くと、向こうの方が縫製してテーブルクロスにしている~頼まれて買っているのだそうです。 確かに、安い帯とは言っても柄に凝った日本の帯は外国人好みの生地かもしれません。面白い利用法といえるでしょう。
もう一つ。ある古美術商から聞いたのですが、ずいぶん以前に古物としての「仏壇」がよく売れたのだそうです。こういうものを古物で買って使う人がいるのか…。
話を聞くと、何と海外向けの「美術品」として一時期人気があったのだとか? 仏壇と言えば、故人の遺影や位牌が置かれるもので、とても高額~良い材料を使っていたりガッチリ作られたものが多いですが、その造りと東洋的な雰囲気が受けたのか、そのまま飾りや収納家具に使われたようです。が、当初「仏壇」の用途を知らなかった西洋人もだんだん正体を知り始め、パッタリ需要がなくなったとか。
真偽の程はわかりませんが、いろいろな商品を他の用途に使うのはアイデアでしょう。が、さすがに東洋・西洋問わず人の念がこもった品というのは日用品として使いづらいようです…。
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