・近所のリサイクルで その1

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 先日、近所のリサイクルショップに行ってきました。

 リサイクルショップに行くのは、たまに美術・骨董品が落ちているからなのですが、近所のリサイクルショップでは鑑定や値踏みを頼まれていたりするので定期的に覗くようにしているのです。 

 しかし、値踏みと言ってもマトモな骨董品にお目にかかる機会は少なく、それらしき物では量産品の高級陶器やガラス、木工製品等を見せられる場合がほとんどでしょうか? やはり、世界が違うのでこういった物と骨董品・アーティストの作品をショップの方はほとんど見分けられないのです。勿論、これは仕方のないことでしょう。私でも、全く知識のない物を見分けたり説明することはできませんし、レジのオバチャンから教わることもたくさんあります。

 それに、値踏みと言っても実際は楽器やらパソコンやら、私の仕事とは関係ない品の話し合いになることも多いです。そのショップはレジのオバチャンや社長を始めややお歳を召した方がほとんどで、値段のわからない品物が多くなっているとのことでした。幸い私は古美術の知識もありますし、ショッピングも好きです。今や、ネットを通して家に居ながら様々な品を見たり買ったりできる時代。私でなくとも、世代の違う誰かがいればできる作業なのかもしれません。ともかく、用途のわからない物や値段のわからない物は、来店した際話し合って値段を決めたりしています。

 以前お店に行った際、「○○さん、これなんだか分かる??」とオバチャンに聞かれました。見るとTシャツ。ファッション系は苦手なので、「う~ん」とつぶやいてしまいましたが、袋から出して広げると、あるメジャーリーガーのユニフォーム型Tシャツでした。「ああ、これは大リーグで有名な選手のユニフォームと同じように作られたシャツですよ。きちんとしたメーカー品だし、綺麗だから普通のTシャツより高く付けて良いんじゃないですかぁ」。 

 その選手は、野球ファンなら知っているとは思うのですが、オバチャンが知らないのは無理もありません。うちの母親に「日本人以外で、今活躍している大リーグの選手を1人挙げて」と訊ねれば、良くて「クロマティ」と答えるのがオチでしょう。鑑定とか値踏みというと大層な表現ですが、近所のショップではそういう作業がほとんどです(勿論、無償でやっています)。

 こういうお店は美術品をメインに扱っている訳ではないので、その扱いには正直驚きます。以前の記事に書いたのは別のショップですが、作者のサインが入っている箱を捨てる、墨で書いてある箱書の上から雑巾で拭くといった行為は日常茶飯事。このお店も以前はそうでしたが、「お願いだから箱は捨てないで下さいね」と言って何とか取っておいてもらうようにしました。私が買うときもそうですが、他のお客さんにしても元々立派な箱が付いているのなら欲しいでしょう。共箱なら尚更ですが、単なる木箱や化粧箱でも移動や保管の際便利ですし、何より商品が立派に見えるものです。

 今書いた通り、思わぬ扱いをされる商品も多いのですが、先日もオバチャンがちょっとした失敗をしていました。
※その2へ続きます

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コメント

 面白い話ですね。今日リサイクルショップに行こうと思います。

 先日はオーストラリア、ブリスベンのアンティークモールに立ち寄りました。有楽町にあるアンティークモール銀座の大きくなったようなものでした。

 あまり収穫はありませんでしたが。見る目がないからみのがしたのでしょう。それと広すぎて、1時間ぐらいじゃ十分に見れません。

 コメント有難うございます。

 リサイクルショップに行くのは、仕事というよりもお遊びといった感覚なのですが、何があるかわからない楽しさはありますね。全然関係ない日用品を買ってしまったりすることも多いです…。

 何か戦果がありましたらお知らせ下さい。

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