・リサイクルショップのオバサン
先日仕事先から帰る途中、リサイクルショップがあったので立ち寄ってみました。住宅街の真ん中にありますが、広い倉庫といった感じでかなり大きな店です。
さて、店に入った瞬間、ある花瓶が目に入りました。 私:「お母さん(レジの人)、この花瓶の箱はどうしました?」店員のオバサン:「ああ、陶器の箱は高い物以外は邪魔だから捨てちゃうんですよ」「この花瓶の箱が有ったら、その分高く買いますよ」「もう捨ててると思いますよ。それに、そんなに高く買ったら新品と同じ値段になって損しちゃいますよ~。フフっ」。
どうやらこのオバサン、陶器の箱(共箱)の重要性を全く理解していないようでした。高い商品の箱は残していると言っても、店内を見回すと残っているのは贈答品の箱ばかりです…。
美術・骨董品好きの方なら、共箱の重要性についてはご存じのことでしょう。また、例え共箱でなくても、保管のために木箱や化粧箱は取っておいて欲しいもの。ショップ側としても保管場所等の問題があって仕方ないのかもしれませんが、捨ててしまう前に「箱も商品の一つ」であることを考えて欲しいものです。
結局、私は箱を捨てられて裸になった花瓶を1500円で買いました。オバサンが笑いながら無造作に新聞のチラシとセロテープでくるんだその花瓶は、人間国宝の作品でした。
※このリサイクルショップは、後に出てくる「近所のリサイクル」とは別の店舗です。
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