・骨董 儲かるでしょう~ その1
普段、手持ちの美術品なり骨董品を相手に送る場合、宅配便を使います。電話をすると取りにきてくれるわけですが、在庫の美術品を家に居ながらパッと相手に送れる…。ズボラな私の商売に、なくてはならないサービスです。
普段、手持ちの美術品なり骨董品を相手に送る場合、宅配便を使います。電話をすると取りにきてくれるわけですが、在庫の美術品を家に居ながらパッと相手に送れる…。ズボラな私の商売に、なくてはならないサービスです。
「骨董とかって、儲かるでしょ~?」。たまに言われるこの言葉、以前から不思議に感じていました。どこから「美術商=儲かる」「骨董屋=儲かる」という発想が出てくるのか…? そんなに儲かるなら、世の中もっと多くの人が古美術商をやってるはずです。
前回の続きです。集荷にきたのは、ずいぶんと話し好きの年配男性でした。箱のサイズを計りつつ、なんやかんやと話し掛けてきます。
どんな仕事でもそうかもしれませんが、美術商の世界は「とにかく狭い」と言われます。美術・骨董品など星の数ほどあるにもかかわらず、自分の扱った品がしばらくして目の前に戻ってきたり、オークションで見掛けたり。そして、品物にまつわる話以外にも「狭さ」を感じるエピソードがいろいろあるのですが…。
「へー、あの版画。オークションに出るんだ…」。ついこの間まで知り合いの画廊に展示されていた版画。今度は、オークション出品物という形でまた目にすることとなりました。
オークションが開始されました。次々と出品される絵画が、スピーディーかつリズミカルに競り落とされていきます。
ちょうど桜が開花した頃の話だったでしょうか? 上野の不忍池で行われている骨董市を覗く機会がありました。
寒風の吹く上野不忍池。それでも久しぶりの骨董市だけあって、私の気分は少し高揚していました。
骨董品…というわけではないのですが、先日ある美術工芸品(?)をお店で買いました。買値は300円。300万円じゃありませんよ。たったの300円。それも複数の品を買っての話です…。
前回の続きを書く前に、時代ある古美術・骨董品より近・現代作品の評価がなぜ難しいか書きましょう。
『美術売買 骨董・コンテンポラリーを中心に』では、記事を読まれた皆様からのコメントをお待ちしております。
また、美術品収集やエピソードなどがありましたら是非ご投稿下さい。